人気ブログランキング | 話題のタグを見る

お盆に絵本で恋愛   

本屋さんや雑貨屋さんで絵本をよく手に取る。

絵本や童話は面白い。ストレートな表現で比喩的な条理を言い得ていたりする。そして、残酷。あまりに残酷なので、雑貨屋さんで半べそになることもよくある。子どもって残酷だからね。仕方ない。

半べそといえば。

泣きべそな私は昨日も泣いた。えんえん泣いた。

素直じゃない自分が悲しくて泣いた。「好き」と思えば「嫌い」と言い、「会いたい」時には「会いたくない」と力説し、「帰らないで」は「早く帰って」になる始末。私の言語回路は壊れている。天邪鬼選手権があったらかなりイイ線にいくと思う。

でも最近は少し大人になり、謝るということを覚えた。天邪鬼になりすぎるのは自分でも悲しい。謝って済むことでもないけれど、私は相手に許して欲しいのだから、謝る。

謝るのは、所詮自分が救われたいからに過ぎない。それでも、彼が許すたび、私は彼に絶対敵わないと思うのだ。正直、その感覚が嫌いじゃない。圧倒的に自分が敵わない部分を、自分の恋人が持っていることに、奇妙な満足を感じる。恋愛において負けることは悲しいこととは限らない。私は彼には降参している。

彼は決して怒らない。(いや、一度だけ怒られたことがあった気がするけれど、何で怒られたのか思い出せないや。しかもあんまり怒ってなかった。) こんなに怒らない人をみたことがない。不平や不満も言わない。基本的にあまり喋らない。ただ、目の前の小さな変化を眺めて、喜んだり、楽しんだりしている。不思議な人だなぁと思う。確固とした自分の箱庭を持っている人。私の存在は、時々彼の箱庭に入れてもらい遊ぶ虫ケラみたいなものだと思う。

そして何よりも、人が怖くて信用できない私が、怖いと感じたことがない唯一の人だ。悪意がない。全くない。だからといって偽善があるわけでもなく、純粋に全てのことに何かを発見して楽しみ、感情という厄介なものは表層から見えない深いところで、静かに波打っている。

彼の表層を押し上げる温かな感情に触れるとき、私はこの人のために強くならなきゃと思う。この人にとってプラスになる人間にならなければいけない。彼を幸せにしなきゃいけない。がんばろうと思うのだ。彼の感情はそんな私の気持ちを包みこむくらい、懐が大きく、暖かくて素直で優しい。ふかふかしている。

どうかと思うのは、スロットで負けると本気で悲しむのと、小言が少しうるさいくらい。でもスパスパと目押しをする彼は好きなのだ。小言を言いながら、どう言ったら私が機嫌を損ねずに小言を受け入れてくれるか悩んでいる彼も好きだ。

この通り、ラブラブ。

惚気すぎた。でも、すぐまたイジイジするだろうから、この位惚気てもいいさ。

by haruyasai | 2007-08-15 23:40 | 日常

<< ワンモォセ! 夏とねぶた >>